スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

傷は抱えたままでいい 10

2015.12.10 21:20|傷は抱えたままでいい
09 ←前回

ガタンという音、それに続くバサバサと何かが落ちる音。

二人に続いて、私もその音のする方へ目を向けた。


「お、おい、北崎!? どうしたんだよっ!」

そこには二人のクラスメイトがいた。
そのうちの一人の男子生徒が慌てた様子で声を掛ける。
その視線の先には、北崎と呼ばれる女子生徒がうずくまって下を向いていた。
顔を伏せたままの彼女は、見ると小刻みに震えている。

突然の大きな音とただならぬ雰囲気に、教室にいた生徒のほとんどがその様子に注目していた。
それでも誰かが何をするわけでもない。ザワザワと何かを口にするだけ。
いたたまれなくなったのか、男子生徒はもう一度、北崎に声をかけようとする。

「北崎、どうしたん――――」
「触らないで!!」


教室が静まり返る。
男子生徒を制止させたのは北崎ではなく、さっきまで窓の外をぼんやり眺めてたはずのリコだった。
男子生徒をにらみつけたまま、ツカツカと二人の元へ歩み寄っていく。

「彼女に、触らないで」
静かに、しかし強い圧を込めた物言いは、男子生徒に有無を言わさず引き下がらせる。
そのまま視線を北崎に移し、ゆっくりと彼女を抱きかかえて立ち上がった。


「北崎さんを保健室に連れていくから……先生にはそう伝えておいて」
クラスメイトにそう言い残し、二人は教室を出ていった。

次回→ 11
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

| 2017.10 |
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
アクセスカウンター

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ

検索フォーム

リンク

フリーエリア

RSSリンクの表示

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ページトップへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。